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MITSUNOBU HOSHI DESIGH ROOM

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2015.01.11

オーバードライブ製作記(…ようやくのUPです。)

すでに3年前に完成しておりまして、写真などもまとめてあったので後は原稿書くだけの状態でしたが、やっとのことで製作記をまとめることができました。
もともと自作にハマるキッカケとなったのがシンコー・ミュージックから発行されている「ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作【増補改訂版】(※以下「ド素人本」)」というムック本なのですが、これが大変素晴らしい本で書名に違わず本当に「ド素人」でもよく読んで書いてある通りに作業を行えば市販で売られているようなエフェクターを完成させることができるシロモノです。

しかも初心者向けに情報を絞って掲載したものではなく、きっちり回路の事も書かれておりますし、製作記事のよこみちやコラムなどでの興味深いお話、製作記事に書かれている回路のお話などは改めてド素人から少し理解が深まった段階で読むと「ふむふむ」と理解できるような内容なので読めば読む程、作れば作る程に楽しめる大変良く出来た本だと思っております。(私にはいまだ読む度に発見があります。)

少し脱線いたしましたが、この「ド素人本」の中から作者の方もおススメの「オーバードライブ」を選び、製作を進めます。
まず、本を熟読しましてパーツの購入を致しました。

この段階ではまさに「ド素人」でしたので本に書かれているままに、以前ブースターキット製作時にミスした抵抗の数値やワッテージの間違いなどを起こさぬ様、慎重にパーツを選びまして注文致します。(今回は「Garrettaudioさん」と「GingaDropsさん」からネットにて購入致しました。)せっかくの自作ですので本の中でも「素晴らしい」と書かれていた希少なゲルマオペアンプの「MC4558CG(缶タイプ)」もちょっと高値でしたが併せて購入致しました。

次にこれまた「よこみち」に書かれている「歪み切り替えスイッチ」(※詳しく書くと長くなりますが簡単に言うと「歪み」のキャラクターを変化させるスイッチです。)も導入すべく、パーツ現物を確認しながらケースレイアウトを検討致しました。

ケースのレイアウトが決まったところで、義実家(既に引退されておりますがお義父さんは金属加工の職人さんなのです。)にあるドリルを借りて、ケースに穴を開けていきます。(後でリーマーで調整するために少し小さめに開けておきました。)こんな立派なドリルは普通使えませんのでたまにしか使用しない私の為にわざわざ残してくれているお義父さんに本当に感謝です。(私は恵まれている…)

リーマー(※写真のドリル的なヤツ)で穴のサイズをパーツに合わせて微調整行い、パーツを仮ではめ込んでみました。

上手くはまったので一度取り外し、星のワンポイントをマスキングしてスプレーで着色、ツマミの名称を手書きで加えました。(文字に関しては「Garrettaudioさん」にてエフェクターで良く使用する単語が並んだインレタが売られており、こちらを購入すれば良かったなと今は思っております。)

再度、パーツをはめ込みましてケースは完成です!

次は写真のような「ユニバーサル基盤」に「ド素人本」の「実体配線図(これがまた分かりやすい表記なのです!)」に書かれている通り、これまた自作ならではの「ポイント・トゥ・ポイント」という手法でパーツをはんだ付けしていきます。こちらの手法で作ると通常市販品などで一般的な「プリント基盤」よりも電気信号がしっかりと伝わっていくようです。ここでは詳しく書きませんがその他のメリットも多々あり、音圧や音のヌケ、音の鮮明さなどに効果が現れてくるようです。(この手法はたとえばアンプのように回路が複雑になるほど効果があるようです。)
個人的にこのお話を聞くと自作のモチベーションが盛り盛りに上がっていきますね(笑)

で基盤部分も完成!
〈パーツ面〉「オペアンプ」や「トランジスタ」は熱に弱いということなのと後で交換することも考えまして「ソケット」を使用しました。※黒い土台で丸い穴が開いているパーツです。
〈回路面〉はんだ付けの実力は写真を見れば推して知るべし(苦笑)

写真では線材(撚り線)の配線も行っておりますが、以下の写真が以前こちらのページでも書いた「予備はんだ」の画像です。手間ですがこの作業を行うと線の束がまとまって作業がしやすくなるのと、はんだ付けの際にはんだのノリが良くなるようです。(確かに良くなります。やっと紹介できた…笑)

次に「歪み切り替えスイッチ」(※いわゆる歪んだ音を作るための「クリッピング」という仕組み)を作ります。
こちらはパーツ種類や組み合わせによって色々音が変わってくるのですが、この時点では今よりもさらにパーツの知識や経験値がないのでとりあえずまるっきりの「勘」で購入しました。(内容は「LED(赤)」と「ダイオード(何の目論見もなく組み合わせの奇跡を願い2種購入)」

本の通りにはんだ付けします。

でスイッチに取り付けます。LEDの方はピッキングに反応して光るようなので横から覗くように穴を開けておきました。

その他のケースの配線も行います。(この辺の作業は以前のブースター製作で経験済みです。)

で、基盤から出ている線を各所に配線します。

ショートしないように基盤部分をビニールテープで絶縁します。

ケースの裏蓋を閉めて「完成」です!(こちら運良く1発で音が出ました。)
以前のブースターも音が出たときは嬉しかったのですが、今回は設計図を頼りにパーツを選んで購入するなど一から作ったものなので凄く感動しました。
しかもぶっとい音で歪み具合も心地よい素晴らしい音色です。

早速楽しみにしていた「MC4558CG」のオペアンプに交換すると……さらにめちゃくちゃ良いのです。

例えると指定の「NJM4558(シリコンオペアンプ)」がとても素直な歪みの優等生。ゲルマの「MC4558CG」は少しヤンチャな感じです。例えが下手ですが『ブウルゥァ〜』が「ヴブルゥァアア〜』に変わる感じ?
『NJM4558』はシャープな感じでこちらも良いのですが、弾いていて気持ちいいのは「MC4558CG」だったのでこちらで決まりに致しました。
(希少だからとか価格が高いからとかによるプラシーボ効果もあるかもしれませんが……汗)

例の「歪み切り替えスイッチ」に関しては、切り替えると音量がぐっと落ちるのと通常(OFF状態)の方が歪みの具合も心地良く、結果あまり使っておりません。エフェクター上級者でしたら上手い使い道があるのかもしれませんが今のところ私には使いこなせず…。

「エフェクターの自作」。はんだゴテとか使ったことが無い人には少しだけハードル高いかもしれませんが回路図が理解できなくともこちらの本を読めばモノは完成しますので興味のある方は是非「工作道」へようこそいらっしゃいませ(笑)(自作したものには愛着も湧きますしね。)

次はこの勢いで同じく「ド素人本」の『Fuzz』製作記をアップします!

<追記>
後のFuzz製作記と連動致しますが、こちらFuzzの検証用で購入したトランジスタ(MPSA-18)を本ペダルに導入したところ更に音が元気になった印象です。
やはりパーツの中でもオペアンプとかトランジスタの変更は簡単に印象変わりますね。
ネットで色々な方の自作記事を読み漁り、パーツの知識も多少増えてきましたので、こちらのオーバードライブを今よりも小型のMXRサイズのケースで切り替えスイッチも無しにして、パーツもメーカーにこだわりながら少しハイグレードなものにして再度作ってみたい気がします。(ハイグレードなパーツを使えば単純に音が良くなるという訳では無いのが「歪みペダル」ということですがいつか試してみたいことの1つです。)

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